第六章 スピーカー
スピーカーユニットは、構造によってダイナミック、クリスタル、コン
デンサーとまるでマイクの所に戻ったようですね。ここではPAによく
使われるダイナミック型の説明をします。これは簡単に言えばダイナ
ミックマイクの反対で、コイルにパワーアンプからの信号を流すと
磁力線が働き電流の流れによってコーン紙を震動させる。
低域用に使われるコーン紙型は、38~46センチの口径が多くイン
ピーダンスは、4~16Ωと低インピーダンスです。ですからスピーカー
ケーブルの抵抗で、アンプノパワーを食われないように出来るだけ
太いものを使いましょう。
高域用に使われるホーンタイプ・ダイナミック型は、震動版にアルミ
チタン等が使われます。このドライバーにホーンを取り付けたもので
能率が非常に良い。.
PA用のスピーカーもアンプと同じでオーディオ用を使うことは出来
ません、耐入力が違います。ただしスピーカーは耐入力が大きければ
良いとは言い切れません。
スピーカーの能率です。JISで定めた規格で出力音圧レベルと言う
物があります。これは、スピーカーに1Wの信号を入れ1m離れた所
で、何dbの音圧があるかを表す物です。スピーカーの能率が3db高
ければアンプの出力は半分で済みます。
周波数特性とは、スピーカーを一定のパワーで鳴らした時、各周波数
で得られた音圧の特性。