第四章音の調味料、周辺機器
グラフィック・イコライザー、チャンネルディバイダー、ノイズゲート、
コンプレッサー/リミッター、リバーブなど、周辺機器は多種多様である。
グラフィックイコライザー
温情補正装置とでも言いましょうか、コンサート・LIVE・歌謡ショーなど
様々な企画が色々な会場で開かれます。そこに設営されたスピーカー
から出る音が同じでも、会場に伝わる音は建物の構造・材質などで、
全く違った音になります。そこでスピーカーから出る音の周波数を変化
させ、いつもと同じ条件に知被ける使い方をします。
モニター回路での使い方は、モニターのと説明のところで書きます。
周波数のポイントにより、オクターブ、1/2オクターブ、1/3オクターブなど
の種類があり、可変範囲は+-15db、+-6dbの切り替え式、又はどちらかの
固定式があります。
チャンネルディバイダー
スピーカー・システムを、LOW、MID、HI、とマルチで駆動する場合に必要
になります。
低域から高域まで一つのスピーカーで鳴らすのは無理がある、そこで
低域は大口径のスピーカー、中域は、高域と、それぞれ専用の周波数に
合ったスピーカーを使います。しかしミキサー卓から出る音は周波数ごとに
分かれていません。そこで音を分けてスピーカーに送る必要があります。
その一つの方法として、コイルとコンデンサーで作られたネットワークがあ
ります。しかしアンプの後で大電力を扱う為には制限がある。
もう一つの方法が、チャンネルディバイダーです。これは、アンプ前段
にて信号を分ける方法で電圧が低いため、ネットワークの短所をカバーして
いるが、各信号ごとにアンプが必要です。しかしネットワークとは比較になら
ない程クリアーな音です。
コンプレッサー/リミッター
コンプレッサーは、設定レベルを超えると信号を圧縮する、リミッターは
設定レベルを超えると押さえ込む機器です。この事によりスピーカー破損
防止にもなる。
機器の動き出すレベルをスレッショルドと言う。動き出すまでの時間を
アタックタイムと言う。レベルが下がり圧縮が終わるまでの時間を
リースタイムと言う。
ノイズゲート
ゲートという位で門があります、通常は門が閉まっています。信号がある
時は門を開放し、信号が無いときは門を閉じる。信号と同時のノイズは信号
に埋もれがちだが、信号の無いときのノイズは気になります。そこで信号の
無いときに門を閉じる、それがノイズゲートです。
コンプレッサーと同じくスレッショールド・アタック・リリースなど機器の動きを
調整するポイントがあります。
リバーブ/ディレイ
カラオケファンの方におなじみ、そうです一般にエコーと言われています。
ご自分の歌声に酔われた方も見えると思います。
リバーブが残響、ディレイが山びこ、と言えば理解し易いかと思います。が
それでは講座ではない、と言われる前にディレイは原音を入れて設定時間後
信号を出すもの、リバーブは1時反射だけでなく2時反射、3時反射と
組み合わせたものです。