第三章音の駅、ミキシング・コンソール


 PAシステムの全てをコントロールする、ミキシングコンソールです。
 同じシステムを使っても、ミキサーを扱うオペレーターが違うと、こん
なに違うのかと驚く、それがミキサー卓であり、オペレーターの腕、
センスである。オペレーターとして操作する人へ、ミキサー卓の全ての
ツマミ、スイッチ類の機能及び背面にある入出力の端子の内容をしっかり
理解してから、オペレーター席に座って下さい。望みのサウンドを
創り出すために。

入力系

インプットゲイン
 
ここが入口です、ヴォーカルもドラムの音もここを通ります。ヘッド
アンプで大きな信号が歪んだりしないように、ヘッドアンプの増幅率を
コントロールします。
 抵抗などで、レベルを落とせばノイズの原因になります、S/N比を落と
さず大きな入力にも耐えられる為にあります。
ファンタム電源
 コンデンサーマイクなど外部電源仕様の機器に電源を送ります。
 DC48Vです。マイクからの信号はミキサーに進みますがこの電源
は、逆流して送り出します。
イコライザー
 音質調整です、音色を創る、不要な音を除く。操作には音源の周波数
帯の把握と経験が必要です。イコライザーには、中央がフラット、右に回
して持ち上げ、左に回して減衰となるツマミと、どこの周波数を変化させ
るかを決めるツマミとがある。15dbmono 15db物が多い。
AUXセンド
 モニター送り、エフェクター送りなどに使われます。チャンネルフェーダー
前から送り出す回路をプリフェーダー、フェーダー後から送り出す回路を
ポストフェーダーと言う。
 エフェクター送りには、ポストを使います。フェーダーを下げた時にエフェ
クター送りが止まる為です。
プリ・ポストの切り替えはスイッチによるものと、内部のジャンパー線の切り
替えによるものがあります。

パンポット

 音像の定位を決めるものです。ツマミ中央で、左右同じレベルで中央
に定位します。

出力系

グループ送り
 メイン出力に送る前に、各チャンネルをグループ化しメインに送るフェーダ
ーをグループフェーダーと言う。

AUXセンド・マスター
 各チャンネルからの信号は、AUXバスを経てこのツマミで最終的なレベル
が決められ出力される。
メイン出力
この出力がステージ両サイドのスピーカーを駆動するアンプへと伝わります。

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