第一章音の入り口マイクロフォン
マイクの種類として、<コンデンサー型、ダイナミック型、カーボン型、
ベロシティー型、クリスタル型>
PAによく使われるダイナミック型と、コンデンサー型について。
ダイナミック型
一体となった振動版とボイスコイル、これがヨークとなぐネットで作られ
れた磁界内にあり、音圧で振動板振動すると磁力線を切断しコイル
に電圧が発生する。PAでよく使われているのは、これはコンデンサー型
に比べて丈夫で、扱いが簡単あるからだ。
コンデンサー型
震動膜と背極との間に電圧を印加しコンデンサーとし、コンデンサー
の特長として面積と距離で容量が変化する。震動膜が音圧により
震動するとコンデンサーの容量が変化する、この変化をアンプにより
電圧の変化として取り出す。ダイナミックレンジが広く音の立ち上がり
が良い、電源を必要としダイナミック型と比べてデリケートで取り扱い
が多少面倒である。
マイクの特性を知ろう
周波数特性
音を拾い電圧を信号として出力する、それがマイクであるが音を構成
するすべての周波数に対して均等な電圧を出す訳ではない。音源が20
~20KHzまで音が変化していく時、マイクの出力がどのように変化するか
これが、マイクの周波数特性である。
指向性
前後左右から入る音に対してどのような感度を示すかを表すのが
指向特性である。
単一指向性とは、正面から入る音に最も感度が高く、後方左右からの
音に対してほとんど感度を示さない。
双指向性型とは、前後の音に対して感度が高く左右の音に対して
感度が低い。
無指向性型とは、どの方向からの音に対しても同じような感度を
持っている。PAでは、ハウリングを防ぐためにも単一指向性が多く使われる。
インピーダンス
50~600Ωをローインピーダンス、10K~50KΩをハインピーダンス
としている。
ハインピーダンスは、出力ゲインが高くアンプの増幅率が少なくて
済むのがノイズを拾いやすく、ケーブルを延長すると高域が減衰する。
ローインピーダンスは、ケーブルを延長してもノイズを拾う事が少なく
音質劣化が少ないので舞台音響に使い易い。